スキと言えるまで。
「君が‘いっちゃん’か…。」
そいつの笑みは狂気を感じさせる笑みだった。
若葉のしがみつく強さがだんだん強くなっていく。
「いっちゃんは僕の若葉の何?」
「…お前こそ若葉の何だよ。」
「僕?
僕はね、若葉の約束の人。
若葉を幸せにする約束なんだよ…。」
こいつ、異常だ。
若葉はきっと俺がいなくなったら立てってもいられない。
いや、離れちゃいけない。
守ってやらないと消えてしまう。
そう思った。