スキと言えるまで。
周りが騒然とし始めた。
いい加減不審がってた人間がいたのに、若葉が気を失って倒れたとなっちゃ…!!
「若葉!!」
目ぇ覚ませよ…!!
「救急車呼びましょうか!?」
映画館のスタッフさんが気にかけてくれた。
そうだ、まずは救急車を呼ばないと。
「お願いし」
「いえ、ただの貧血なんで大丈夫ですよ。
私の実家が病院でかかりつけなので、今からそこに行くから大丈夫です。」
「お前何言ってん」
愛果と若葉が呼んでいた子が対応して、店員を追い払った。
救急車呼ばなきゃまずいだろうがよ!