代償 2nd mean
ピアスを箱にしまい、
「キャーラ、持ってる?今は代理でも、総長はキャーラでしょ?」
「うーん………凜音ぇ、どーするぅ?」
「キャーラに渡すと、3秒もたないよ」
………壊す?
「何せ、破壊魔だからね」
………。
そーなんだ。
慶佑は散らかし魔だったよ。
………とてつもなく………。
「キャーラが使う食器は、大概プラスチックだし、箸に至っては割り箸なんて使えたもんじゃないのよ」
………ええー………。
「コップも。割れ物系は全般ダメ」
………。
おいおい………。
それは、握力の関係ですか?
でしょうね。

「警察なんてしてるから………暇があれば体力作りしたり、射撃したり」
………へぇ。
「近くの道場で師範代したりさ、ここにいる木屋とは大違いなのよ」
………師範代?
「塾頭でもいいくらいらしいけど………本人はねぇ」

氷族長と戯れる。
「裏表が凄くて」
あり得ない。


「ピアス、私が持ってるよ」
凜音さんが、箱を持つ。
「お願いします」
「任せて。あいつには触らせないからさ」
だよね。
そのほうがいいよ。

凜音さん。
大人だなぁ。
羨ましい………。

キャーラと、どっちが年上なんだろ。
………忘れたけど。

凜音さんかな。
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