代償 2nd mean

パーティー

「このアホが!!準備もへったくれもしてねーだろ!!」
マスター、絶叫。
で。
手元の包丁が動く。
「うん☆」
「過労死したら、キャーラの所為だからな!最高裁まで訴えてやる!」

ダカカカカッ…………。
まな板が鳴る。
神速だね。
一種の千手観音みたーい。
キャーラの携帯に返信が来る。
「8割は来るね、あとは仕事だって」
………今日は平日ですが?
………どんな組織よ。

「仕事」<「前橋組」

こんな?
「キャーラ、無茶なんじゃ………」
「あれ?忘れた?」
「何を?」
「前橋組の族員、みんな特権持ってるよ。全て放棄で族に走れるっていう」
………えー☆
そんな?
「何で?」
「前橋組ね、グレードアップしたの、知らないの?」
「………グレードアップ?」
キャーラが意外そうな顔して。
そんな顔しないでよ。
知らないって。
慶佑がこんなだから。

「正式に、警察に籍入れたんだよ?」

………んな、訳ある?
前橋組て、暴走族でしょ?
一応。

「なんなら、すぐそこの交番で聞いてみて。本当だからね」
にこって笑って。
………この警察、何なの?
警察が………「総長」!?
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