代償 2nd mean

凶報

「慶佑！」
「───やっぱりか」

慶佑が家を飛び出し、一ヶ所を目指して走ってる。
ただ、慶佑を追ってる。
「慶佑！待って、何があったの！？」
きっと。
家を飛び出す直前の、マスターからの電話が原因だ。
「先ず走れ！」
私を引き離さない速さで駆ける。
こんな………何！？

行き着いたのは病院。
「………何、これ」
慶佑の隣で呆然と院内を見た。

ストレッチャーの上に寝る、血塗れになった人たち。
………一体、これは？
ざわめく院内。
走り回る医師。
忙しなく、看護師は動き。
警察の人もいた。

「慶佑！文ちゃん！」
マスターを見つけ。
前橋組の人たちも集まっていた。
「………何があったの！？」
「………銃の乱射があったんだ。それも───」


凜音が通っていた学校で。