代償 2nd mean
「………」
納得しないまま。
家に帰って来た。
ソファーで、天上を仰いで。
「………上時」
「何」
「………本当に、やめるの?」
「お前、俺の話聞いてなかったのか」
「………きいてたけど」
「なら分かれよ。ずっと辛かったんだ。解放してくれ」
疫病神か、死神。
下時組の人たちも、呟いていた。
悪魔や、悪霊。
四天魔王───なんても、言われていた。
「………なら、総長なんてどうしてやってたの?狙っていたんじゃないの?」
「初めは、楽しかったさ。一言で言うなら、厭きた。疲れた」
………これは。
鬱?
記憶ない時も、死にたい、みたいな事いってたし。
不安定なのかな。
ベランダから飛び降りなきゃいいけど………。
………やりかねない。
「………上時」
「何」
「死なないよね?」
「さぁな」
さぁなって。
死ぬ気がないとは言い切れない。
「まぁ、死にたくなったら、黙って死ぬさ」
「………」
どうやって?
その死体の第1発見者にはなりたくないからね?