桃の花を溺れるほどに愛してる
 ほのぼの系かと思ったらまさかの狂愛系?!主人公は実は病んでいて、本当のストーカーは主人公という話なのっ?!


 ――「ミキちゃんは僕の存在に気付いているようで、本当には怖がってはいない。」


 あっ、やっぱり本当には怖がっていないんだ。……えっ、どうして?


 ――「むしろ、わざとそうすることで、僕からの愛を実感しているようだ。」


 ……つまり、ミキちゃんは自分の発言で本当に主人公が動いてくれるのか、試しているっていうこと?とんだ悪女だな……。


 ――「僕はそれに気付きながらも、次々と人を殺めていく。これが僕達の、愛の形なのだ。」


 人の愛の形にとやかく言うつもりは無いのですが、これはちょっと……。

 主人公はかっこよく言っているつもりかもしれないけど、人を殺めた時点で捕まっちゃうと思うけど……。


 ――「おわり。」


 えぇぇぇえええっ?!?!?!終わったぁぁぁあああっ?!?!?!

 これからどうなっていくのか楽しみなのに、こんな中途半端に終わっちゃっていいのぉぉぉおおおっ?!

 これじゃあ、ただの悪女・ミキちゃんと、それに利用されたストーカー・主人公の話っていうことで話が終わっちゃうよ?!いいの?!

 うわ、スタッフロールが流れてきたし……。本当にこれで“キミのとなり”は終わりなんだ……。
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