『紅』PV数1000000(祝)御礼企画 ~短編小説~
「ピェー…」
声まで鷹だし…、
いったいどうなってんのよ?
鷹の鳴き声で溜息一つつき、これからどうしたもんかと身体を起こす。
ここでジッと人間に戻るのを待った方が無難だよね?
「ピェー、ピェー…」
簡単にその答えへと導き出した私はまたベットに倒れ込もうとした…ら、外から私以外の鷹の声が聞こえてきた。
私が飼っている鷹の飛翔だ---
ベットから窓辺へ視線を向けると、飛翔が空を舞っているのが見える。
同じ鷹同士だし、飛翔に挨拶した方がいいかも?
昨夜は窓を開け、網戸で風通しよくして寝た私。
そのおかげでクチバシで軽く網戸を横にスライドしただけで、すぐに外へ出られた。
では…と、網戸を開け外に出た私は翼をバサバサとはためかせた。
すると足が地面から離れる。