『紅』PV数1000000(祝)御礼企画 ~短編小説~
もしかして、飛翔と会話が出来る?
ならば飛翔と話し合いをしようと考えた私は動かしていた翼を休めるため、近くにあった木の枝に止まる。
それにつられるように、飛翔も訝しげに私を見ながら隣の枝に止まった。
『飛翔、私だよ。綾香だよ?』
『……綾香?』
『そうだよ。私、急に鷹になってしまったの』
ジッと鋭い視線を私に寄越す飛翔に、私は必死になって話した。
『………』
『…飛翔?』
『………』
『あの?』
やっぱり私だって、分からないのかな?
そう思った時、飛翔が私の止まっている枝に飛び移ってきた。