『紅』PV数1000000(祝)御礼企画 ~短編小説~
『…本当に綾香だ』
目を見開く飛翔に、ホッと息をはいた。
『そうだよ。良かった…、分かってくれるんだ?』
『お前から、綾香の気を感じられるからな』
なおもジッと私を見つめる飛翔に、ちょっとばかり居心地が悪くなった。
『そうか…、綾香は鷹になったのか』
『…飛翔?』
真剣な顔つきの飛翔が私に向かって、にじり寄ってきた。
何か怪しい雰囲気がする?
違和感を覚えた私は、一歩後ろへと下がった。