INSIDE BLUE
「珍しいじゃん、おまえがそんなのに乗るなんて」
大学の食堂でうどんをすすりながら、最も多くつるんでいると思われる友達、ユウリが言う。女みたいな名前の通り、女みたいに綺麗な顔をしている男。
「ほとんど毎日くるからさー。興味もわくじゃん」
同じくうどんをすすりながら答える。
「で、昨日帰ってすぐメールしたわけ?」
「おー」
そう、本当にすぐにメールをした。水を一杯飲むよりも先にメールをした。
『コンビニの、永谷ですけど』
本文にそれだけうって送信、携帯のマナーモードを解除して水を飲んだ。
しばらくぼんやりして返事を待ってみたけれど、なかなか携帯はならなくて、もう夜中の12時半だし寝ているのかもしれないと適当に理由をつけてシャワーを浴びた。
上がって携帯を見てみてると、新着メール1件の表示。
『メールありがとう。また明日連絡するね』
内容はそれだけだった。
どことなく腑に落ちないものを感じつつ、かといってどう返事をしていいのかもわからなかったので、とりあえずメールを待つことにした。