INSIDE BLUE
一番左上の写真をクリックしてみる。この写真はピントがしっかりしていて、デジカメか携帯で撮ったような、縦長のものだった。
小さな画面がひとつ現れて、そこには黒猫の後姿が映っていた。
どこにでもあるような、街頭でわずかに照らされた夜の交差点。その横断歩道の青信号を、細身の黒猫が渡ろうとしていた。
なんだか今にも人間に変身しそうな姿だな、となんとなく思う。人間が好き勝手作った交通ルールを知り尽くしているような後姿だ。
『追いかけちゃいけない気がした』
そんなコメントが添えてあった。確かにコンクリートで固められた道を歩くその後姿は少し寂しげに見えて、邪魔をしても引き止めてもいけない空気が存在している気がした。
なんとなく、想像してみた。水原詩依がカメラを黒猫の後姿に向かって構える姿。
だけどうまく想像できなくて、俺は1度その画面を閉じて、プロフィールという画面を開いた。
小さな画面がひとつ現れて、そこには黒猫の後姿が映っていた。
どこにでもあるような、街頭でわずかに照らされた夜の交差点。その横断歩道の青信号を、細身の黒猫が渡ろうとしていた。
なんだか今にも人間に変身しそうな姿だな、となんとなく思う。人間が好き勝手作った交通ルールを知り尽くしているような後姿だ。
『追いかけちゃいけない気がした』
そんなコメントが添えてあった。確かにコンクリートで固められた道を歩くその後姿は少し寂しげに見えて、邪魔をしても引き止めてもいけない空気が存在している気がした。
なんとなく、想像してみた。水原詩依がカメラを黒猫の後姿に向かって構える姿。
だけどうまく想像できなくて、俺は1度その画面を閉じて、プロフィールという画面を開いた。