君を追いかけて。

―本音―




今日は登校しにくかった。



だって…市川君があんな事言うから。



-ガラガラ



教室のドアを開けると



「はよ」



相変わらずの笑顔。いつも通りの彼。



市川君…。何でそんなに明るくなれるの?聞きたい。君が言ってる事分かんない。



「…おはよ」



私はそう適当な返事を返した。



何か…怒ってる?市川君。



…まぁ、いいや。



その日は何か…時間が過ぎてくのが速くて、着いていけなかった。



それでも、いつもと変わらない君の笑顔は私の心を騒がせるんだ。



あぁ…私恋してるんだ。



これが好きって気持ちなのかな。



…私の初恋の相手は、太陽に眩しくて、いつも皆の中心にいる…明るい君でした。



6時間目。学活。



「えっと…今日は部活見学の日だから、自分で好きな部活を見に行くように。よく考えて決めるんだぞ?」



あ…部活か。どこに入ろうかな。



吹部か…美術かな。



帰宅部だと内心下げられるから一応入っとこ。



ほんとはテニスとか、バスケとかキラキラした部活に入りたいけど、友達なんていないからなぁ…



「はい、じゃあ部活見学開始-!」



あ、行かなきゃな。



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