君を追いかけて。



とりあえず…最初は吹部でいっか。



と、思っていたら



「お前どこ入んのー?」



…うわ。今、1番視界に入ってほしくない人物だ。



「吹部か…美術部かな。」



「うわーお前地味だなぁー。ほんと顔にあってるよ。あはははー」



…地味?何それ。そんな事ないし。



昨日の市川君と全然違うし。こんな人を好きとか私、ほんと趣味悪いなぁ…



「うわー楓真ひどすぎ!遠藤さんに謝りなよ。てか、吹部も美術部も地味じゃないし。」



あ、私の代わりに…上原さん?が言ってくれた…。よかった。感謝感謝。



「遠藤さんも黙ってないで言ってやりなよ。」



「え?あ…そうだよね。あはは。」



…何言えばいいわけ?



「…あのさ。」



「ん?」



きょとんとしてる市川君。



「わ…私だってほんとはテニスとかバスケとかそういうキラキラしてて目立つ部活に入りたいんだよ?…でも…そんなの私が入った時点で皆の足引っ張るだけだしさ…」



「やっと本音言ったな。お前。」



「…え?」



「じゃあ、テニスかバスケ頑張れよっ!」



…はいぃ!?



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