君を追いかけて。
入学式が終わり、教室に戻ると、隣には1人の男の子がいた。
え…? 遅刻したのかな?
私は不思議に思っていたけど、周りの子は慣れてるみたいだった。
「楓真遅いぞ。」
「また遅刻したの?」
「新学期早々遅刻かよ。」
そんな言葉が聞こえてくる。
するとその子は
「あはははー」
と、気にしてない様子。
私は少々あきれ気味で席に着いた。
しばらくの間騒がしい教室だった。
隣の子は遅刻してきたくせに、クラスの中心にいるかのようにベラベラ喋ってる。
愛梨ちゃんも、もうその輪に入ってる。
すご…。
そうしていると、担任の先生が入ってきた。