【完】適者生存
「村人への天罰・・・」


「ええ、そうです。」


望美は短く答え、なぜか土下座のポーズをとる。


「沙捺様の再生の儀を止めてください・・・!


再生の儀で再生する物は村人の躯だけ。


躯だけ再生しても何も益はありません・・・!


お願いします・・・!」


いくら巫女だとはいえ、10歳の女の子の頼み。


「・・説得はしてみる。」


「・・ありがとうございます。


その部屋には再生の儀に関する資料があるかと思われます。


・・・勘ですが。」


「うん、分かった。」


私と望美は部屋を捜索した。


まずは本棚だ。


怪異に関する資料や報告書等。


さまざまなものが収納されている。


・・・あれ、これ・・・


”夏目の巫女”という題の報告書がある。


私は手に取り、中身を見た。
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