敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~
―いちごと透也―
―――いちごと透也をおいて、どこかへ行ってしまった蒼と望空。
「せっかく心織に聞いてここに透也と来たのに、意味ないじゃない!!」
(望空ちゃんっていうライバル、減らせると思ったのに!)
「いちご……相変わらず性格ブスだな」
「違うわよ!わたしは何をしても可愛いのっ!!
蒼くんの前のわたし、可愛かったでしょ~♪?」
「んー…ぶりっ子に見えた」
「はあ!?あんたの目は節穴?
わたし、蒼くんの前では性格もいいんだからっ」
「ハイハイ」
二人でゆっくりと歩きながら、いちごは闇に沈んだ瞳で遠いところを見た。