敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~



 空は、オレンジと藍色のグラデーションだった。




 もうすぐ闇に変わる。夜になるんだ。




 裏の世界が生きる、そんな時間に―――――










 繁華街に着いた。目の前は左右に道が分かれている。




「じゃあ、蓮翔はあっち行って。あたしはこっち行くから」




 左の方を指差しあたしは蓮翔に言った。





「一人で大丈夫なのかよ」



「あたしを誰だと思ってるの?」




「…フッ、はいはい。了解しました、生意気女」






 小さく微笑んでから、蓮翔はあたしが指示したとおり左に曲がってった。





 …さて、あたしも守りましょうかね。平和を。






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