敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~




「ダメ、ですか?」




 うるうるさせた焦げ茶の瞳であたしを見てきた。



 うっ…。そんな顔で言われちゃぁ………






「い、…いよ」






 って言うしかないじゃん!!!







 まあ、登校しながらお団子に結んで偽りのあたしになればばなんとなかるしね。



 うん。なんとなる……はず!







「ありがとうございます!!」




 パァ…!と花が満開に咲いたかのような笑顔をあたしに向けた。



 何度も何度も頭を下げる心織ちゃんの濃いめのミルクティー色の髪が、下げるたびに揺れる。



 



 ――――この度、あたしの家に野々塚心織という子が居候することになりました。







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