敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~
「あたしは、…うん。いいよ。なんとかなるし」
心織ちゃんにあたしの事情が伝わらないように、簡潔に言った。
「お前がいいなら…いいけど」
そう言いながら、蓮翔はあたしの肩を掴んでいた手を放した。
本当に、心配してくれたんだ…。
嫌いなはずのあたしを。
それに蓮翔は女嫌いっていうのもあるから、尚更嫌いなんだと思う。
でも、心配してくれた。
少しは、あたしをまだ仲間だと思ってくれてるのかな…?
「じゃあ蓮翔、あたしこの子連れて先帰るね」
「了解。俺はゆっくり帰ってるわ」
「わかった。じゃあね」