敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~
「だからね、あの作戦やろうと思うんだ」
『え!?あれは、最悪なときにって』
「今が、その最悪なときなの。わかる?
今あいつを懲らしめないと、いけないんだよ。
明日の放課後、実行するから。
わたしの正体言えば、あいつだって怖がるでしょ」
フフッと憎しみのこもった笑みをこぼすいちご。
その感情は電話越しの“誰か”にも伝わりそうなくらいだ。
「でも怖がんなかったらのために、……みんなを幹部室に呼んどいて?あと、下っ端のやつらは来ないように言っといてくれる?
そうしないと、広いスペース取れないじゃん?あいつに場所をわからなくするためにも、あいつを懲らしめるためにも、広いほうがいいじゃん?」