敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~




 いちごが話だそうとしたときのにんまりとした笑顔。




 その表情に、望空と蒼はゾクッとした。










「わたし、昨日のこと謝りに来たんだ。



 ごめんね、昨日は。ちょっとやりすぎた」






「いいんだよ、もう。気にしないで」




「反省してるなら、いいんだ」








(それだけ?謝りにきただけなのか?)






 疑問を抱きながら「よかったぁ」とホッと肩をなでおろすいちごを見て、蒼は少し安心した。






 でも、そのいちごの「よかったぁ」は演技だった。







< 207 / 331 >

この作品をシェア

pagetop