敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~
あたしたちはこれで、“本当の双雷”だね。
「あたし、幸せになっても……いいのかな?」
「は?」
独り言のように呟いたあたしの言葉を、一番近くにいた蓮翔が拾った。
「あ、いや、えっと……
あたしなんかが……幸せになってもいいのかなぁって」
仁奈に最低なことをして、それなのに、生きてるので十分すぎるのにこんな大切な仲間に出会って。
それに、好きな人までいて……。
ずっと幸せになっちゃいけないって思ってきた。
――でも、いいのかな?幸せになっても。