敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~
「あのねみんな、今までの出来事、きちんと言いたいんだ」
「さっさと言えよ。パトロールがあんだからよ」
「うん」
真汰に急かされて、あたしはできるだけ簡単に説明した。
神亀と関わっていたこと。
いちごちゃんに拉致られたこと。助けられたこと。
クラスに神亀以外の族のメンバーがいること。
クリアが今家にいること。
神亀に「姫になれ」と言われたこと。
全部、隅から隅まで話した。
「―――――……いろいろあったんだ。すごく大変だった」
あたしが話し終えて、みんなは少しの間黙っていた。