敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~





 そのときふいに笑った彼。





 ――! は、反則だよ…それは。







 ドキドキが、心臓から溢れそう。



 やっぱりあたし……蒼くんのことが―――――――








「お前、ちょっと似てるんだよな」





「ほぇ?誰に??」







 蒼くんは、誰に??というあたしの質問に答えてはくれなかった。



 そのかわり、泣いてしまうんじゃないかと思ってしまうほど悲しい微笑みを見せた。






 ………あたしはね、あの子みたいな偽りのあたしになろうって思って天然キャラしてるんだ。



 もしかして、円堂蒼が言った似てるやつとあの子は同じ人?






 ―――そんなわけ、ないか。天然な人なんていっぱいいるもんね。偶然だ、偶然。








< 33 / 331 >

この作品をシェア

pagetop