敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~
「じゃあ、日曜に駅の時計下で待ち合わせな。遅れて来んなよ?」
「ぁ、わかったぁ!」
蒼くんはポケットに手をつっこみ、屋上から去っていった。
デート、っていうのかな?これは。
そんな甘い言葉、あたしは無縁だと思ってた。
「偽りのあたしらしい、可愛い服で行けばいいのかな?」
天然のあたしらしい、あの子が着るっぽい、ふわふわの女の子らしいコーデ。
――さっきの「いいよ」が、あたしの本音だったんだよね…きっと。
それに、断っていろいろ探られたりしたら困るし。
さっきの返事が、一番いい答えだったんだよ…。