ばくさん、たべてください。
「ねぇ、ママ。
本当にばくさん、
怖い夢食べてくれる?」


「うん。
食べてくれるわよ。」


「頭もガブリッて食べられるー!
しょうちゃんのねぇ
頭をガブリンチョだよぉ。」


弟のあっくんが余計な事を言う。


「こら、あっくん。
そんなこと言ってないで
早く寝なさい。
お話始めるよ。」


ママは僕たちが寝るとき
いつもお話をしてくれるんだ。
電気を消してお部屋は真っ暗に
なっちゃうけど
ママのお話が面白くて
気持ちよくて
僕は………………
スゥ……
スゥ……

スゥ……

………………
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