ばくさん、たべてください。






ギャオギャオギャオ~


うわぁ~


恐竜が追っかけてくるぅ~


た、た、たすけてぇ~


ど、どうしよ


これ夢?
夢だよね?


僕の家の近くに
恐竜とかいないもん。


あっ、そうだ!


ばくさんにたのまなくっちゃ。


えっと、えっと……


ばくさん、たべてください!







ばくっ



うわ~
僕じゃないって
僕の頭を食べないで~









ガバッ!
ビックリしたぁ。
なんだぁ
また怖い夢みたじゃんかぁ


寝る前にあっくんが
変なこと言うからだぞ!


ガブリンチョとかいうからだ!


僕は隣で寝ている
あっくんの鼻を
ぎゅっと摘まんだ。


フンガッ
フガッガッ


あっくんが豚みたいに
鼻をならすから
思わず笑った。







ふぁ~あ
あっくんの顔見て
笑ってたら
眠くなってきた


でもまた怖い夢
みないかなぁ……








よし、
今度こそ
怖い夢をばくさんに
食べてもらわなきゃ!



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