忘れすぎ!
なぜか、少し前を歩いてる明瀬が
ちょーど夕日に照らされて
「綺麗、」
「え?」
明瀬が不思議そうに私をみた、
「夕日きれいだなーと思って、」
「ホントだねー」
こうやって歩いてると、夢みたいだ
大好きだから
何年も前に会ってその時は
なんとも思わなくて、
この頃気づいたこの想い
伝えたい、
いっそ、大好きだって
言ってしまいたい、
「小野、俺転校するんだ、」
「えっ、」
「俺、お母さんいないんだけど、
父さんが、再婚することになって、」
「嘘、」
ショックすぎて、足を止めてしまった、
好きなのに、
もう一緒にいられないなんて、
「皆にはまだいってないんだ、」
「いつ転校するの?」
「進級する前に」
進級まではあと1週間、
「皆にはいつ言うの?」
「明日には」
「そっか、」