マジで恋した5秒後
「はい、入って」
ドアを開けて誘導されたのは『生徒会室』と書かれた一つの部屋。
「適当にソファー座ってくれて良いから」
部屋に入ってから私の右手を解放した先輩は、
戸棚へ行き、カチャカチャとカップを用意していた。
どうやらティータイムを一緒にするつもりらしい。
って、
そうじゃなくて…
今重要なのは、
出されるのがコーヒーなのか紅茶なのか…
お菓子はちゃんと付けてくれるのか…ではなくて。
どうして先輩に呼び止められたのかだ。