マジで恋した5秒後
私、斉藤は今職員室で担任である野原に怒られている。
え?苗字が斉藤で名前はって?
そんなもの、短編小説で必要ないのです。
「もしよろしければ感想ノートにでも名前募集中」
「おい、斉藤…お前誰と話してんだよ」
ポカンと私の頭を丸めた教科書で叩いた野原。
「虐待ー」
「俺が子どもの時なんてな~廊下に立たされたり、チョーク投げられたりとか普通だったから~。
今の子は直ぐに『虐待、虐待』って言う…怖い世の中になったわ~」
「いや、親とかだって凄いじゃん。
『家の●●ちゃんに手を上げた教師なんて辞めさせてください』って。
PTA怖……」
「うん、わかった。
で…話し戻そうか斉藤…
何で宿題忘れた?」
「……………彼氏とイチャこらしてたから~」
「はい嘘。お前彼氏居ないもんな!年齢=彼氏居ない歴だもんな!」
野原は私の頭をまたポカンと叩いた。