マジで恋した5秒後
「野原、それはないぜ!!
私が学校帰りに事故って死んだら、
真っ先にお前を呪ってやる!!」
私がくるっと後ろを振り返り、
そこに座っている野原に人差し指を指して言えば、
「お前、こないだまで『死んだらディズ●ーランドに居座る』って教室の窓から叫んでただろうが…」
汚いものでも見るような目で私を見ながら返してきた野原。
「何故それを!?」
「いやいや、あれ学校中の皆が聞いたって。
職員室まで聞こえて来たんだから。
あの時食べてたそば吹いてさ~畜生そば返せや」
そんな!
小テストを10分後に控えていて、
頭がパニックになって窓を開けて発散したアレが、
学校中の皆様に知れ渡って居たなんて!!
あれ?そのあと、廊下を歩くたびにクスクス笑われてたのって…
アレが原因だったのか!!
「ああ、あれって斉藤さんだったんだ?
3年の教室まで聞こえてたよ。
でも大丈夫。誰かまではわかって無かったから」