手に入れたいのはお前だけ。
鼻をかすめる、消毒液のにおい。
誰もが一度は寝たいと思う、真っ白なベッド。
しきりのカーテンが、窓から入る風に揺れている。
そんななかであたしは、乾いた制服に袖を通した。
……クリーニングのにおいがするな、これ。
「浅田さーん。着替えたー?」
カーテンの向こうから、保健室の先生の声。
「あ、は、はい!」
慌ててボタンをとめカーテンから出ると、白衣姿の先生とその横で椅子に座る茂木くんが笑顔であたしを見た。
「お、サイズぴったり」