手に入れたいのはお前だけ。
宣戦布告を受け入れるなんて嘘でしょう!?
「じゃあ話ははやいね。これから敵同士になるけどよろしくね、由」
にっこりと余裕の笑みを浮かべて、じゃあねとあたしたちに手を振って茂木くんは教室を出て行った。
取り残されたあたしたち。
「……宣戦布告受けるなんて、嘘だよね?」
そんなのおかしいよ。
あたしたち恋人同士なのに。
「いや、受ける」
「どうして……!」
「俺だってあいつに負けたくない」
「負けてなんて……」
「負けてるんだよ」