手に入れたいのはお前だけ。
由くんの彼女として自分自身に自信がないなんて、言ったら笑われちゃうかな?
忽那さんは美人で性格もよくて、あたしが勝てるところがひとつも見つからないから。
ひとりでショックを受けて、打ち明けられる人が見つからなくて。
この気持ちは、どうしたらいい?
「それは、なに?」
ねえこの気持ち、茂木くんには言っても大丈夫かな……?
今は由くんが保健室に行っているから、忽那さんも教室にはいない。
相談するなら今しかないと思った。
だからあたしは、自分の気持ちを茂木くんに話すことにした。