手に入れたいのはお前だけ。



由くんの彼女として自分自身に自信がないなんて、言ったら笑われちゃうかな?



忽那さんは美人で性格もよくて、あたしが勝てるところがひとつも見つからないから。



ひとりでショックを受けて、打ち明けられる人が見つからなくて。



この気持ちは、どうしたらいい?



「それは、なに?」



ねえこの気持ち、茂木くんには言っても大丈夫かな……?



今は由くんが保健室に行っているから、忽那さんも教室にはいない。



相談するなら今しかないと思った。



だからあたしは、自分の気持ちを茂木くんに話すことにした。





< 228 / 322 >

この作品をシェア

pagetop