手に入れたいのはお前だけ。
だ、だとしたら恥ずかしすぎる!!
ペタペタと頬をさわるあたしの手に、深高くんの手が重なった。
「――っ!?」
「ほら、熱い」
「っみ、深高くん……!?」
触れられた手と頬が熱を帯びる。
や、やめてよっもっと真っ赤になっちゃう!!っていうか!
「ひっ、人が見てる!」
廊下のど真ん中にいるから、みんなが見てる!
「いいよ、見せとけば」
「え?でも……」
「それよりさ」
あたしの言葉を遮って、深高くんが口を開いた。