手に入れたいのはお前だけ。
わたしと素直なあの子
強い決意から数日。
とはいえあたしたちは大切なテスト期間のなかにいて、特にあたしは気が抜けない日が続いた。
とにかくあたしテストに集中しなきゃ。
相変わらず3人のバックアップは続いて、あたしはこれでもかってくらい勉強に打ち込んだ。
だからその間だけは、忽那さんと由くんのことを考えずに済んだんだけど……。
「由くん!これ……」
全部返ってきたテストを持って由くんの元に行くと、そこには先客がひとり。