手に入れたいのはお前だけ。
「愛されるっていいね。千澄見てたら思う」
美喜ちゃん、なんだか前より考えが女の子っぽくなったんじゃないかな?
もっとサバサバしてた気がする。
でもあたしだって、知ってる。
「ところで、美喜ちゃんこそどうなの?」
「ん?なにが?」
「その……例の男の子とは」
夏休み中に、なんと美喜ちゃんはバスケ部のキャプテンから告白されてるんだ。
電話で聞いて、びっくりしたけど嬉しかった。