ディバインストーン 1
「じゃ、手短に説明するぞ。」

「あぁ。」

「・・・まずは、その腕と目だな。ちょっと我慢しろよ。」

そう言うと、ハルートの姿が消えた。
と、同時に俺の腕と目があった部分に
焼けるような痛みがはしった。

「ぐっ!?」

数秒、俺にとっては数時間くらいだろうか。
いつの間にか、痛みは消えていた。
そして、

「!? ・・・治ってる?」

右手が、〝付いていた〝。

それは確かに腕の形をしていた。
だが、腕というには黒く、何より・・・

「これ・・・本当に腕なのか?」

『正確には腕・・・じゃねぇな。』

突然、頭の中で声がした。

「ハルート・・・か?」

『あぁ。お前の体に俺が入って、足りないパーツを補っただけだ。』

そういえば、右目も無かったっけ。
そんな考えもお見通しなように、ハルートの声が聞こえた。
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