ディバインストーン 1

その手に宿るは無形の影

目を開けると、あの空き地だった。

体が重たい。
まるで何日か動いて無いようだった。

『じゃ、とっとと目の前のやつ倒して帰ろうぜ。』

ハルートの声が響く。

「・・・あぁ。」

立ち上がろうと手をついた。
その右手は黒かった。

『その右手を相手に近づけろ。後は俺がやる。』

「わかった。」
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