ディバインストーン 1
あいつを探す。
しかし、その姿は見えない。
それどころか、シオンの姿も消えていた。

『・・・くっ あいつ、まさか・・・』

「まさか、捕まったのか!?」

『考えたくないがな。追いかけるぞ!』

「言われなくても!」

言い切らないうちに俺は走り出した。

『まだそう遠くねぇ。俺が道案内する。
お前は言われたとおり走れ!』

「何でわかるんだ?」

『俺は完全にお前の中に入った訳じゃねぇ。
三分の一はあいつの中に残してきた。
自分の半身ぐらい、何処にいるか
なんてわかんない方がどうかしてるぞ。』

「人間は分離できねぇからな!?」

精神体基準で語るのはやめてほしかった。
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