ディバインストーン 1
「ありがとうございましたー。」

レジの係がお釣りを渡しながら言った。
味噌も塩も無事、手に入れることができた。
(スーパーに着くまでが大変だったが)
時計は9時を過ぎ、もう10時の方が近かった。

俺は今度こそ晩飯を作るべく、家に向かって歩き始めた。

今日は何か不運過ぎると思いながら、俺は顔を上げた。
どんよりとした、気味の悪い曇空が広がっていた。

「雨、降るかもな。」

これで本当に雨なんて降られたら
たまったものではない。
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