ディバインストーン 1
俺の家まであと少し、という所で俺はふと立ち止まった。
何か聞いたこともない、
鉄と鉄をぶつけ合ってるような音が
聞こえたからだ。
長年培った俺の勘が叫んでる。

ヤバそうなことが起きると。

俺だってだてに17年も不幸生活をやっていたわけでは無い。
可能な限り厄介ごとは避けようと
頑張ったし、努力もした。
そんな俺だから言える。

今すぐ全力で逃げろ。俺!

俺は住処を追われた脱兎のごとく、ダッシュを開始した。
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