ディバインストーン 1
「はい、朝ですよー。起きましょうねー。」

そう言って布団を剥がす。
が、そこにシオンの姿は無かった。

「・・・へぁっ?」

変な声が出た。

いや待て、確かにさっきまで寝てたよな?
そんないきなり消えるわけないよな?
てか、布団がなんか重たいな。

・・・ん?

俺はさっきから掴んでいる布団を裏返した。
真夏の蝉の如く、布団にしがみつく
1人の寝坊助がそこにいた。

「どんだけ寝たいんだよ!」

思わずツッコんだ。
< 50 / 112 >

この作品をシェア

pagetop