ディバインストーン 1
ふと、時計を見た。

7時24分。

このままだと遅刻になる。人とセットになった布団を戻すと、
俺は急いで支度を始めた。

幸い、昨日結局食べれなかった晩飯が残っている。
自分の弁当を弁当箱に、あいつの分をラップで包むと
俺は鞄を引っ掴み、玄関を飛び出した。

筈だった。


玄関先に転がっている空き缶を踏みつけ、俺はその場で綺麗なムーンサルトを
披露するハメになった。

ゴンッ

「痛ぁっ!!」

着地に失敗し、背中から落ちた。

結局いつも通りの朝だった。
< 52 / 112 >

この作品をシェア

pagetop