ディバインストーン 1
「ただいまー。」

1人暮らしなのに、うっかり言ってしまった。
小さい頃は祖父の家に住んでいた
から、癖がついたんだろう。

「・・・はぁ。」

口から勝手に溜息がでた。
こんなんだから、幸せが逃げるんだよ。俺。
疲れていたし、時間が遅いのもあって
俺は晩飯の用意を始めた。

どうせ遅くなるのを見越して
米は炊いておいたし、あと作ると言ったら味噌汁と
なけなしのバイト代で買った鮭ぐらいなものだろう。
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