ディバインストーン 1
「ぐっ・・・待てっ!」

急いで立ち上がろうとしたが、足が動かない。
投げられた時、捻ってしまったらしい。

「なっ こんな時に!!」

またしても、不運に邪魔されるのか。



いや、違う。



怪物とシオンの距離が近くなる。
シオンは覚悟したように目を閉じた。

「俺は・・・」

勝手に口から声が漏れた。
怪物が鉤爪を振り上げた。

「俺はっ!!」

シオンに鉤爪が振り下ろされた。

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