俺だけのモデル
さてと!
俺も自分のデスクで仕事を始める。
さっきも言ったけど、堅苦しいのは好きじゃない。
だから、社長室なんてのはなくて、営業・デザイン部の方に社員と同じように机を置いてもらってる。
ヒカリは……というと社内をうろうろと見学中。
見るのは構わないが、お願いだから勝手に物に触れるなよ。
俺はパソコンを開いて、注文数をチェックする。
頭の中であれやこれやと計画立てていると、いつの間にかヒカリが戻ってきていた。
「どうした?」
「おっぱ……っ!」
ガタッと椅子を鳴らして立ち上がると、早急にヒカリの口を押さえた。
誰にも聞かれてないよな?
社員方を見るも皆、仕事に集中してるようでこちらを目にする者は一人もいなかった。
まじ危ねぇ。
こんなの聞かれたら、俺の肩書きが“変態リクさん”になるとこだった……
ヒカリが言おうといたのは、たぶんおっぱい。
ヒカリの言うおっぱいは、体に触って欲しいってこと。
まぁ、色々すっ飛ばして要約すると、俺に構って欲しいってこと。
ヒカリがこういう風になっちゃったのは、元はと言えば、俺が悪りぃんだけど……