お兄ちゃんができました。
第1章
*お兄ちゃんと新しいパパ
「……え?」
扉を開けた体制のまま、前髪で隠された目を私は大きく見開いた。
何でかって?
そりゃあ……――誰もいないはずの家に、人がいたら驚くでしょうよ。
授業が終わり、放課後デートする彼氏も遊ぶ友達もいない私は、一人寂しくいつも通り家へと直行。
鞄から鍵を取りだし、鍵を開けて玄関を開けるまではいつも通り。
問題はここから。
私は、目の前で涼しい顔をしている男を見上げる。
……コイツは誰だ。
恐ろしいほど小さな顔に、柔らかそうな茶色の髪。
髪と同じ色の瞳は、つけまつげをつけたギャル並みに長い睫毛で縁どられ、更に羨ましいことに瞼はパッチリ二重。
肌は日焼けなんかしたことがないんじゃないかと思うほど白く、おまけにニキビ一つない。羨ましい。
すらりとした足は恐ろしいほど長く、身体の半分以上が足なんじゃないかと錯覚してしまう。
細身でありながら軟弱さは欠片も感じられない、まるでスクリーンや雑誌の中から抜け出してきたような完璧なルックスをした恐ろしいほどのイケメンな彼。
こんなイケメン、私知らない。
美系どころか男子に免疫のない私は、そのあまりの美しさに凄まじい衝撃を受けて呆然とその場に立ち尽くす。
一方、目の前の彼は怪訝そうに目を細めた。
まぁ、そりゃあそうだろう。
多分。彼は外に出ようとしてたんだ。
玄関開けようとしたら先に開いて、目の前に飛び込んできたのが目を前髪で隠した黒髪の長髪の女とくりゃあ……ホラ―だ。完璧にホラーだ。
扉を開けた体制のまま、前髪で隠された目を私は大きく見開いた。
何でかって?
そりゃあ……――誰もいないはずの家に、人がいたら驚くでしょうよ。
授業が終わり、放課後デートする彼氏も遊ぶ友達もいない私は、一人寂しくいつも通り家へと直行。
鞄から鍵を取りだし、鍵を開けて玄関を開けるまではいつも通り。
問題はここから。
私は、目の前で涼しい顔をしている男を見上げる。
……コイツは誰だ。
恐ろしいほど小さな顔に、柔らかそうな茶色の髪。
髪と同じ色の瞳は、つけまつげをつけたギャル並みに長い睫毛で縁どられ、更に羨ましいことに瞼はパッチリ二重。
肌は日焼けなんかしたことがないんじゃないかと思うほど白く、おまけにニキビ一つない。羨ましい。
すらりとした足は恐ろしいほど長く、身体の半分以上が足なんじゃないかと錯覚してしまう。
細身でありながら軟弱さは欠片も感じられない、まるでスクリーンや雑誌の中から抜け出してきたような完璧なルックスをした恐ろしいほどのイケメンな彼。
こんなイケメン、私知らない。
美系どころか男子に免疫のない私は、そのあまりの美しさに凄まじい衝撃を受けて呆然とその場に立ち尽くす。
一方、目の前の彼は怪訝そうに目を細めた。
まぁ、そりゃあそうだろう。
多分。彼は外に出ようとしてたんだ。
玄関開けようとしたら先に開いて、目の前に飛び込んできたのが目を前髪で隠した黒髪の長髪の女とくりゃあ……ホラ―だ。完璧にホラーだ。