お兄ちゃんができました。
全部、正当防衛でしょ!!
特に2つ目!!
やたらと私を敵視するフクロウから視線を外さず、今度は何が来るかと身構えていると、やっと我に返ったらしい我が母は、急にホー汰を抱き上げた。
「ホー汰!! ダメでしょう!? 陽花の頭を蹴り飛ばしたら。これ以上この子がバカになったらどうするの!?」
「……え、そっち?」
そっちの頭の心配?
表情を引きつらせる私に、涙を浮かべながらホー汰を抱き上げたお母さんは何故かキッと私を睨みつける。
え。何で!?
「あんたもアンタよ。ホー汰傷つけたら私が許さないんだから!!」
「傷つけてないし。傷つけられてる側だし!」
あなたはさっきまで何を見てたの?
私、おもいっきり後頭部蹴り飛ばされたと思うんだけど。
思いっきり顔面スライディングしたと思うんだけど!?
まさか、あなた今まで目開けたまま眠ってたの?
まぁ、なんて器用なのかしら!!
最後は半ばやけになって顔の前で手を合わせて指先を唇につけると、何故かお母さんの拳が降ってきた。
「……アンタじゃあるまいし。そんなバカ丸出しのことしないわよ」
「え?」
「あのね。ハル。もう分かってきてると思うけど、心の声ダダ漏れだったよ」
……やっぱりか。
じんじんと痛む頭を押さえて、私は志月くんをちらりと見やる。
「ちなみにどこら辺から?」
「目開けて眠ってたの? から」
「…………」
よりにもよって何でそこから。
私の口はなんか私に恨みでももってんだろうか。
特に2つ目!!
やたらと私を敵視するフクロウから視線を外さず、今度は何が来るかと身構えていると、やっと我に返ったらしい我が母は、急にホー汰を抱き上げた。
「ホー汰!! ダメでしょう!? 陽花の頭を蹴り飛ばしたら。これ以上この子がバカになったらどうするの!?」
「……え、そっち?」
そっちの頭の心配?
表情を引きつらせる私に、涙を浮かべながらホー汰を抱き上げたお母さんは何故かキッと私を睨みつける。
え。何で!?
「あんたもアンタよ。ホー汰傷つけたら私が許さないんだから!!」
「傷つけてないし。傷つけられてる側だし!」
あなたはさっきまで何を見てたの?
私、おもいっきり後頭部蹴り飛ばされたと思うんだけど。
思いっきり顔面スライディングしたと思うんだけど!?
まさか、あなた今まで目開けたまま眠ってたの?
まぁ、なんて器用なのかしら!!
最後は半ばやけになって顔の前で手を合わせて指先を唇につけると、何故かお母さんの拳が降ってきた。
「……アンタじゃあるまいし。そんなバカ丸出しのことしないわよ」
「え?」
「あのね。ハル。もう分かってきてると思うけど、心の声ダダ漏れだったよ」
……やっぱりか。
じんじんと痛む頭を押さえて、私は志月くんをちらりと見やる。
「ちなみにどこら辺から?」
「目開けて眠ってたの? から」
「…………」
よりにもよって何でそこから。
私の口はなんか私に恨みでももってんだろうか。